新卒エンジニアが複数社合同で輪読会を開催している話

はじめに

こんにちは、2024年4月に株式会社プレックスに新卒入社した佐藤祐飛です。現在は建設業界向けSaaSプロダクト「サクミル」の開発に携わっています。

2024年5月から約2ヶ月間、日本CTO協会主催の「新卒エンジニア向けの合同研修」に参加し、こちらの研修で知り合った10社の24卒新卒エンジニアと月に1度、各メンバーのオフィスにて合同で輪読会を開催しています。本ブログではその内容についてご紹介します。

目的

輪読会を開催する目的は大きく2つあります。

知見の共有

1つ目は、複数社の知見を共有して技術書の理解を深めることです。新卒エンジニアは実務経験がまだ浅く、技術書を読んでもその内容を完全に理解するのは容易ではありません。特に、抽象的な概念については、経験がなければ理解が深まらないことが多いです。そこで、異なる企業から集まったエンジニアたちが、それぞれの経験を持ち寄って議論することで、個々の経験不足を補いながら理解を深めることができます。

第一回、第二回は「A Philosophy of Software Design(以下APoSD)」を対象の書籍にしました。APoSDはソフトウェア設計の書籍なのですが抽象的な内容が多いです。それでも、10社のエンジニアの視点が集まることで、書籍の理解が深まりました。

継続的な交流の機会

2つ目は、継続的に交流の場を設けることです。24卒の新卒社員は、パンデミックの影響で学生時代にリモート授業を余儀なくされ、対面での交流の機会が非常に少なかった世代です。そういった背景から、一つ一つの出会いを大切にしたいという思いが私には強くあります。

輪読会の後には毎回、懇親会を開催し、参加者同士で近況を報告し合っています。お互いに良い刺激を得ることができ、非常に有意義な時間となっています。

輪読会の様子

輪読会の開催方法はオンラインとオフラインのハイブリッドで、それぞれのメンバーのオフィスを持ち回りで開催しています。前提として、企業間の交流に積極的な日本CTO協会に加盟した企業間で開催しているので、オフィス開催のハードルが低くなっています。私はメンバーのオフィス見学をすることが楽しみの一つになっております笑。

スマートキャンプ株式会社様のオフィスで開催

参加者は気になった点や知見があれば、Slackにコメントを残し、必要に応じて議論を行います。活発な議論が起こるのでとても良い学びの場になります。

Slack上での議論の様子

輪読会を継続させる工夫

一名が発表する形式

輪読会のたびに書籍を読む必要があると、参加のハードルが高くなってしまいます。そのため、担当者一人が資料をまとめて発表する形式をとっています。この形式は発表者の負担が多くなるというデメリットがありますが、発表自体が良いアウトプットになるので高い学習効果を得られるというメリットもあります。

早めに日程を抑える

こうした催しは予定を先に抑えておけば継続しやすくなるので、先4ヶ月分の予定を押さえています。また、他社様のオフィスを抑えてしまっているという事実も輪読会参加を促進していると思います。

notionで輪読会を管理

懇親会を実施

目的でも書きましたが、輪読会後は毎回、懇親会を実施しており、こちらが実質のメインです笑。研修中に日本CTO協会に所属されているCTOとお話しする中で、皆様口を揃えて仰るのは「縁」が大事であるということでした。私自身、縁を広げて深めることに大きなモチベーションを持っているので懇親会は必ず実施していきたいと思います。

最後に

弊社の新卒エンジニアは私だけなので、こうした機会に恵まれていることを嬉しく思います。こうした複数社合同の取り組みは業界的にも珍しい試みであると思いますので、今後も継続させていきたいと思います!

また、こちらの輪読会に参加したい24卒のエンジニアの方がいらっしゃれば、私のX(旧Twitter)アカウントにDM送っていただけると嬉しいです。

最後にプレックスではエンジニアとプロダクトデザイナーを募集しております。この記事を読んで、一緒に働いてみたいと思った方がいましたら是非ご連絡をお待ちしています!

dev.plex.co.jp