はじめに
こんにちは。
弊社では現在、複数の事業を展開しており、それぞれの事業部にエンジニアが所属しています。 チームによっては異なる技術スタックや開発フローを採用しているため、今回チームごとの特徴や取り組みをまとめることにしました。
本記事はその第一弾で、プレックスジョブの開発チームにおける技術スタックや開発フローを紹介します!
チーム紹介
プレックスジョブについて
プレックスジョブは、物流・建設・製造業界など生活インフラを支えるエッセンシャルワーカーの方に特化した人材プラットフォームです。 2018年のリリース後扱う業種も拡大し、現在では転職希望の登録者数は100万人、導入事業所数は27,000社を突破するなど、これまでに多くのユーザーの転職をご支援させていただいています。
チームの構成
プレックスジョブは2025年8月時点で、プロダクトマネージャ(以下、PdM): 1名、エンジニア: 6名の合計7名で開発・運用を行っています。 各メンバーの紹介は弊社の採用ページに載せてありますので、そちらも合わせてご覧ください!
メンバー全員で集まって MTG したときの写真↓
技術スタック
チームの技術方針
チームの技術スタックについて紹介する前に、技術方針について紹介します。 弊社では言語やインフラなど全社共通で採用している技術もありますが、事業部によって扱っているドメインも異なるので各々のチーム独自で採用している技術もあります。
プレックスジョブだと、
- 人材プラットフォームというサービスの特性上、検索流入が重要になってくるため、SEO を意識した技術選定を行う
- 人材プラットフォーム以外にも、クライアント向けの管理画面、社内管理画面の合計3つのプロダクトがあるため、プロダクトの特性に合った技術や設計を選択する
- エンジニアは全てのプロダクトでフロントエンド、バックエンド両方の開発に関わるため、言語やフレームワークなどはプロダクト間で共通
- 車輪の再発明をしない
といった方針をもとに技術選定を行っています。
技術スタック
2025年8月現在の技術スタックは下記です。直近だとプレックスジョブマガジンリニューアル時に microCMS や、 Devin などの AI ツールを新しく採用しました。
カテゴリー | 技術・サービス |
---|---|
1. プログラミング言語 | Ruby, TypeScript |
2. フレームワーク、ライブラリ | Ruby on Rails, React.js, Next.js |
3. API/通信 | GraphQL, Apollo Client |
4. データベース | PostgreSQL |
5. インフラ/クラウド基盤 | Google Cloud |
6. コンテナ基盤 | Docker, Google Kubernetes Engine |
7. PaaS | Vercel |
8. SaaS | microCMS, GitHub, Notion, Slack, Figma, Google Workspace |
9. データ基盤/分析基盤 | BigQuery, Redash |
10. モニタリング/運用ツール | Datadog |
11. AIツール | Claude Code, GitHub Copilot, Devin, ChatGPT |
開発フロー
次に開発フローについて紹介します!
プレックスジョブはアジャイルで開発を行っており、スクラムを採用しています。スプリントの期間は一週間と短く設定した上で、毎週金曜日に、①前スプリントの成果の共有、②次スプリントの開発タスクの決定と見積もり、③前スプリントの振り返りを行っています。
スプリントの10〜20%は、技術的負債の解消や開発ブログの執筆といったタスクに充てるルールにしています。 また、リリースは曜日を固定せず、必要に応じて随時行うことで、ユーザーにいち早く新機能を届けられる体制を整えています。
次に、チームでも力を入れている「技術的負債への取り組み」と「振り返り」について紹介します!
技術的負債への取り組み
チーム紹介の欄にも書きましたが、プレックスジョブは2018年にリリースして約7年が経過しているプロダクトです。
7年が経ちサービスがスケールする中で様々な技術課題が出てきています。 それらの技術課題は GitHub にIssueとして起票し、GitHub Projects で管理をしています。 また、起票は誰でもできるようにしておき、クォーター、スプリント単位で棚卸しつつ、優先度の高いものからスプリントで取り組んでいます。
振り返り
振り返りはクォーター、月次、スプリント単位で行っています。 スプリントの振り返りでは、KPT を使って個人・チーム間での課題を共有したり、Four Keys の指標をもとにチームのパフォーマンスを振り返っています。 また、月次の振り返りでは、クォーター単位で決めた OKR の進捗を確認しつつ、OKR の優先度に沿った開発ができているか、問い合わせが増えていないかなどの確認を行っています。
振り返りについては少し前の記事にはなりますが、開発ブログに詳細を記載しているのでよかったら見てみてください!
その他の取り組み
ここからはチームで最近取り組んできることを3つピックアップして紹介します!
AI 活用
チームとして AI を活用している2つの事例を紹介します。
一つ目は Devin による Renovate の対応の自動化で、2025年8月から本格運用を開始しました。 導入の経緯や検証内容の詳細は弊社の開発ブログに記事がありますのでそちらを参照ください!
二つ目は Copilot Review を使ったコードレビューです。 チームでは以前から開発のガイドラインをドキュメント化する文化が根付いていたこともあり、導入はスムーズに行うことができました。
具体的にはガイドラインの内容を instructions に落とし込んだ上で、メンバーにコードレビューを依頼する前に、Copilot Review を通す運用を行っています。 ガイドラインに沿った実装ができているかだけでなく、タイポのチェックなども行ってくれるため、レビュワーの負担が減ったと感じています。
OKR(Objectives and Key Results)
プレックスジョブのプロダクトチームではクォーター単位で OKR を決めて、その達成に向けた取り組みを行っています。 OKR にはビジネス側で PdM が作成するものもありますが、開発側でも必ず一つは策定するようにしています。
以下、開発で直近取り組んだ OKR の例です!
- Next.js の App Router 移行
- Devin の活用
- パフォーマンスチューニング
一定の時間がかかる課題は後回しになりがちですが、OKR として取り上げることでチーム内で課題を共有し計画的に取り組むことができるのでおすすめです!
勉強会
現在は毎週金曜日にチーム内で勉強会を実施しています。 LT形式でテーマは業務に関することなら何でもOKとしており、自分が実装した機能の紹介やAI活用事例などテーマは様々です。 もともとは輪読会の形をとっていたのですが、メンバーも増えお互いが何をしているのか分かりづらいといった課題感があったため今の形に変更しました。 発表は任意なため、適度に緩くやれているのもチームに合っていているのかなと思います。
実際に勉強会で使った資料の一部です。
あと、今年の5月に開催された TSKaigi 2025 に一名登壇したほか、9月に開催される Kaigi on Rails 2025 にも一名登壇するなど、チーム内でカンファレンスや外部勉強会への登壇熱が高まっており、登壇の練習の場としても活用できればと考えています!
さいごに
プレックスジョブではエンジニア、PdM のポジションも絶賛募集中です! 気になる方はぜひ下記のポジション一覧をご覧ください。
インフラ産業の人材課題を解決 | フロントエンドの技術を牽引するテックリード - 株式会社プレックス
インフラ領域で日本を動かす仕組みを作るスタートアップのエンジニア - 株式会社プレックス